【営業職編】プロから見た職務経歴書の書き方とポイント

今の会社で培った営業経験を活かして転職だ!と意気込んで転職活動を始めたものの、職務経歴書で営業経験をどうアピールしたらよいか分からず悩んでいる方は多いようです。営業と一口にいっても「法人営業か個人営業か」「取り扱う商品」「経験や実績の有無」など人によって様々です。
そこでこの記事では、採用担当者は職務経歴書のどんなところに注目するの?自分の経験や実績をどのように書けばいい?

そんな悩みにお応えできるよう、プロのキャリアカウンセラーが営業職に転職希望の方向けに職務経歴書作成のポイントをお伝えします。

職務経歴書の基本的な書き方に関しては、こちらの記事で紹介していますので、初めて職務経歴書を作成する方は是非併せてご覧下さい。

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営業職では何が求められるか

各企業によって求められる能力や経験は異なりますが、基本的にアピールする要素は共通しています。
それは、どのようなターゲットに」「どのような商材を」「どのようなやり方で」「どれだけ売上を出すことができたかという点です。

もちろん、全てを営業成績だけで判断をするわけではありません。営業成績は重要ではありますが、一つの目安にすぎません。

なぜなら、業界ごと、商材ごと、企業ごとによって営業方法も売上の仕組みも異なるため正確な比較はできないからです。また、「企画力」「提案力」「課題解決能力」「巻き込む力」など、数値で表すことが難しい事柄も、職務経歴書での判断材料になります。

チェックしておくべきポイント

採用担当者が職務経歴書で営業職の方を判断するポイントをまとめてありますので、順に紹介していきましょう。

どんな顧客を担当したか
(新規顧客/既存顧客、業種、エリア)

法人営業」なのか「個人営業なのかの違いは明確にしましょう。

さらには「新規営業」なのか「既存へのルート営業」なのかなどの違いも記載するようにしましょう。当然、培われるスキルにも違いがあるため、顧客やご自身の営業スタイルがわかるように書かれていることが大事です。もし両方やっている場合であれば、割合などが書かれていると採用担当者もイメージしやすいでしょう。

また、どのような顧客を何件くらい担当したかも、できるだけ具体的に書くようにしましょう。顧客企業については、規模・エリア・業種などをあげておくと、応募企業であなたが活躍しているイメージを持ちやすくなります。

なお、コロナやその他外部要因による景気影響などで、「対前年比実績」では実績がアピールしにくいという場合は、「部内順位」「トピックス的な受注」など、景気に影響しずらいアピールしやすいところを強調しましょう。

いずれにせよ、大切なのは「客観的に実績が伝わること」です。ご自身の意気込みや想いだけ、あるいは抽象的な表現だけではあなたのせっかくの実績が採用担当者に伝わることはありません。

もし数字やデータなどで表すことが難しいようであれば、エピソードなどを交えて具体的にすることで、あなたのスキルや経験を評価してもらいやすくなります。

取り扱った商品は何か
(取扱製品、サービス)

取り扱った商品は具体的に記載するようにしましょう。

”オフィス用品”としか書かれていなければ、採用担当者はその”オフィス用品”がコピー機などのオフィス機器(OA)なのか、文房具や、あるいはオフィスデスクなど内装関係なのかがわかりません。

商品が具体的に書かれていれば、採用担当者はあなたの経験した内容を具体的にイメージしやすくなります。
つまり、あなたのことを評価しやすくなるのです。ですので、なるべく商品やサービスの内容は具体的に、採用担当者がイメージしやすいように書きましょう。

どんな実績があるか
(売上、件数、社内表彰)

売上に関して採用担当者が注目するのは、直近の実績」と「達成率」。

「成約件数」や「成約率」「社内表彰実績」など、他社員との比較も着目されやすいので、ぜひアピールしてください。

直接の売上に関係する項目以外にも「主要顧客の取引額増加・顧客内シェアの増加」「新規開拓件数」「見込み顧客数の増加」なども特筆できるようでしたら記載しておきましょう。応募する企業の規模感だと売上金額などが少なく見える場合は、社内での順位や昨対比などを補足として書いておくことで、あなたの実績やスキルがより伝わりやすくなるでしょう。

また、その際にあなたが自身が行なった工夫を書いておくことで、より実績が評価されやすくなります。

キャリアが浅い場合の書き方

キャリアが浅かったり具体的実績が数値としてない場合は、働いていた期間どのようなことで工夫をしたかを振り返りましょう。

例えば、研修期間中に得た商材知識や働いた会社の業界のビジネスモデルの理解度等。例え働いた期間が短かった場合にも、何かしら入社して知り得た、貴方が身についたことはあるはずです。
箇条書きでいいので全部書き出してみましょう。異なる業界や職種の場合には、転職先で活かせそうな経験を思い出し記載しましょう。

どうしても思いつかない場合には、プロのキャリアカウンセラーに相談すると、採用担当者の心に刺さりそうなポイントを挙げてくれるかもしれませんので相談するのも手です。

書き方のサンプル

職務経歴書書き方1

職務経歴書書き方2

最後に

如何でしたでしょうか。「営業」と一言で言っても色々なパターンがあることがお分かり頂けたかと思います。大事なことは貴方の魅力が伝わることですので、出来上がったら必ず「自分が採用担当者だったらどう感じるか」の視点で読み返すことを忘れないで下さい。

職務経歴書の書き方が不安な方、書類選考で絶対落ちたくないという方は、積極的に転職エージェントを利用するようにしましょう。

プロのキャリアアドバイザーがあなたの魅力がきちんと表現してくれるか、確認してくれることでしょう。

▼参考ページ

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