「転職が不安すぎる」「明るい未来が想像できない」と頭を抱えていませんか?
転職は、新しい環境へたった一人で飛び込むので、さまざまな不安と向き合うこととなるでしょう。
不安を取り除くためには、自分が今「何」に対して、不安に思っているのかを整理することが大切。
今回は「転職活動に関する不安」と「転職後・内定後のリスクに関する不安」の2つに分けて解説するので、不安要素を探る手助けにしてくださいね。
あわせて、転職の不安を解消する7つの方法をまとめたので、今抱えている不安をすべて払拭しましょう。
・どんなにスキルや経験を積んでいても「転職」には不安がつきもの
・転職前と内定後はそれぞれ違う不安が生じる
・不安に感じていることを見極めれば正しい対策ができる
・リサーチ・確認・時間と気持ちに余裕を持つことが大切
・資格やスキルアップをして自信をつけよう
転職に関する「不安」の正体とは?
「転職」は今後の人生を大きく左右するので不安がつきもの。
リクナビNEXTが552人にアンケート調査を行った結果、不安を抱えている人の割合は、67.6%だと分かりました。
転職に関する不安の要因は次の2つに分けられます。
・転職後、内定後のリスクに関する不安
今回は、具体的にどのような悩みや不安を感じているのかに着目して解説します。
漠然とした不安の要因を突き止めることで、少しは気持ちが和らぐはずです。
転職前|転職活動に関する不安ランキングTOP5
リクナビNEXTは「転職活動中に最も不安に感じたことは何ですか?」というアンケート調査を522名に実施しました。
結果は「希望する条件で転職できるか」という不安を抱えている人が32.3%で1位にランクイン。
ここでは、転職前に感じた不安をランキング形式でまとめたので見ていきましょう。
参照文献:リクナビNEXT
第1位 希望する条件で転職できるか
希望する条件で転職できるのかは、転職を決意した人の大半が直面する悩みの1つ。
・年収
など、自分のライフスタイルにあう働き方ができるのか、現職の方がいい場合もあるので深く悩むはずです。
「多くの時間や労力を使って転職活動をしたのに、いい転職先が見つからなかったらどうしよう…。」と悩む人も少なくありません。
転職は、どれほど情報収集をしても入社してみなければ分からないことが多いので、漠然とした悩みが付きまといます。
第2位 自分の経験やスキルが通用するか
転職先で自分の経験やスキルが通用するのかといった懸念を抱く人が16.5%。
『現職の社内では評価されているものの、ほかの会社では通用しなかったらどうしよう…。』
と不安に思う人も多いようです。
「自分のスキルや経験を今よりも活かしたい」と思い、転職を決意したけど自信が持てない瞬間もあるはず。
転職先では1からのスタートですが、これまで積み重ねてきたスキルや経験は必ず活きるので自信をもって新しい環境に飛び込むといいでしょう。
第3位 この年齢で転職していいか
3番目に抱えやすい不安として「この年齢で転職していいか」があげられます。
「35歳が転職の限界」「35歳の壁」という情報を見聞きしたことがある人も多いのではないでしょうか?
しかし厚生労働省が発表したデータによると35歳以上の転職者は年々、増加傾向にあるようです。
なお転職に成功した年齢は34歳以下がもっとも多く、次いで35~44歳が多い結果となっています。
第4位 面接が通るのか
「面接で緊張してしまう」
「うまく話せるか不安」
といった不安を抱える人も多いようです。
リクナビNEXTの調査結果では、13.3%の人が面接で採用してもらえるのかを不安に思っていることがわかりました。
面接で自分らしく振舞えるかは、事前準備あるのみです。
企業が面接をする意図は、書類だけでは判断しきれない人間性や本音を知りたいといったことがあげられます。
緊張してしまうのは仕方がないことですが、ありのままの自分を見せられるように気持ちを切り替えましょう。
第5位 転職活動が長引かないか
「転職活動がいつまで続くのだろう…。」と不安に思う人も多いようです。
転職活動は、結果が見えないので不安に駆られる瞬間もあるでしょう。
面接をしても通らない期間が長くなれば、精神的・金銭的にも不安が増してきます。
安心して転職活動を進められるように、ある程度の蓄えが必要なのかもしれません。
本ページでは、転職活動を開始する前に感じる不安を解消する方法をまとめたので、先にチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
内定後|転職者が感じる不安ランキングTOP6
リクナビNEXTは「転職先内定後、入社直前に最も不安に感じたことは何ですか?」というアンケート調査を522名に実施。
「もっとも不安に感じたことは人間関係」と回答した人が46.4%という結果になりました。
ここでは、転職者が内定後に感じた不安をランキング形式でまとめたので参考にしてくださいね。
参照文献:リクナビNEXT
第1位 転職先の人間関係
内定者の多くは「新しい人間関係や社風に馴染めるか」という不安を抱えていることが分かりました。
「新しい職場の人たちに馴染めるのかな…。」
「怖い上司が居たらどうしよう…。」
など、すでに出来上がっている環境に一人で飛び込むので、このような不安を感じるのは当然です。
前職で同僚や部下、上司とのトラブルが原因で退職を検討した人であれば、なおさら人間関係に対して不安を覚えるでしょう。
入社日までは、どのような人が働いているのかまったくわからないので、漠然とした不安を感じている人が多いようです。
第2位 希望通りに働けるのか
人間関係に次いで「希望通りに働けるのか」という不安を多くの人が抱えているようです。
「入社してみたらブラックだった」
「残業や休日出勤が当たり前のハードワークだった」
そんな風に採用条件にズレがある企業も少なくありません。
収入面の不満が原因で転職した人であれば、内定先で希望通りの年収を得られるのか心配になるはずです。
「質問しにくい」ことを理由に、面接時に不明点をそのままにしておくと、入社するまで漠然とした不安や悩みが付きまといます。
第3位 企業文化や社風に馴染めるか
「想定していた職場環境とギャップが生じないか」という点に不安を持つ人の割合は、14.9%。
企業文化や社風は、入社してみないと分からない部分ですので、不安に感じる人が多いのでしょう。
「面接時に面接官が語る熱い企業理念に惹かれて、意欲が高まっていたものの、実際に入社してみると企業理念がまったく浸透していなかった」といったケースも。
ネガティブな想像が膨らめば膨らむほど不安が大きくなるので、考えないように工夫をすることが大切です。
第4位 自分のキャリアが通用するか
「自分の経験やスキルが通用するのか」といった不安を抱く人は11.3%という結果に。
「会社の期待に応えられなかったらどうしよう…。」
「採用しなければよかった、と思われたらどうしよう…。」
責任感が強い人ほど、このような不安が付きまといます。
なかには「会社に居づらくなるかも…。」と負のストーリーを想像してしまう人も。
中途採用は、企業にとって即戦力になる人材が求められるので、面接官の言動がプレッシャーになる場合があります。
面接に受かり、内定をもらえているのだから”ある程度の評価“を得られていると自覚してくださいね。
第5位 今の会社をスムーズに辞められるか
在職中の人は「今の会社をスムーズに辞められるか」といった不安を抱えがちです。
・裁判や金銭面を理由に脅される
など退職の引き止めにあうケースも少なくありません。
しかし辞められない会社はないので安心してくださいね。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。
退職の意思を伝えれば、2週間後に退職できるうえ、会社は法律上、否定できません。
円満に退職をしたい人は、退職日の1.5ヶ月前から直属の上司に退職の意思を伝えて引き継ぎ業務を進めましょう。
第6位 自分に合う職場がほかにもあるかもしれない
「ほかにも自分の条件にあう会社があったのではないか」という不安を持つ人が2.4%。
少数派の意見ですが、第一志望ではない企業から内定をもらった人は、このような不安を抱えやすい傾向にあります。
また、内定先の口コミやSNSなどを調査しているときに、ネガティブな情報を見つけると不安に駆られやすいものです。
「転職を失敗したくない」という気持ちが強ければ強いほど、ほかの職場と比較して新たな職場に目移りしてしまうでしょう。
前職の方がよかったのでは?と考える人も一定数いらっしゃるようです。
転職活動前|転職に関する不安の解消法4選!
転職活動をはじめる前には、希望する条件で転職できるか、自分のスキルや経験が正しく評価されるのかといった不安を抱えがちです。
ここでは転職活動前に感じる不安を取り除くための方法を4つにわけてご紹介します。
「これをすれば自信を取り戻せるかも」と思えるものに挑戦してみてくださいね。
あわせて活用するべき便利なツールもご紹介するのでチェックしましょう。
自己分析をしっかりと行う
転職前に感じる不安は、自己分析の不足が関係しているかもしれません。
具体的には、
・将来、実現したいこと
・転職先でどのようにスキルを活かすのか
上記のような部分が不明慮な場合は、新しい職場で自分が活躍する姿がイメージが湧きません。
丁寧に自己分析をして、自分に長けているもの、足りないものを明確にしておくといいでしょう。
リクナビNEXTが提供している『グッドポイント診断』を利用すれば、簡単に性格検査ができます。
自分の強みが分からない方は、無料のツールでサクッと自己分析をしてみてくださいね。
余裕をもって書類を作成する
漠然とした不安のなかに「焦り」が入り混じっている可能性があります。
ひとりで書類の作成をするのは難しいかもしれませんが、余裕を持って仕上げることが大切です。
職務経歴書に関しては、いくつかの質問に回答するだけでハイクオリティーな内容を出力してくれるサービスもあるので利用しましょう。
リクルートが運営している「職務経歴書エディター」を利用すれば、転職のプロからアドバイスをもらいながらサンプルに沿って自分らしい職務経歴書を作成できます。
企業リサーチを入念に行う
入社する企業を徹底的にリサーチしておくことで、入社後の後悔を避けられます。
企業リサーチを疎かにしてしまうと
「本当にこの会社が自分に合っているの?」
「面接時に的を射たことを言えないかも…。」
などの不安がよぎるでしょう。
1,000万件以上の口コミが掲載される「OpenWork」を利用すれば、社員のリアルな口コミがのぞけます。
企業の内情を知っておけば、面接時のアピールにも上手く活用できるはずです。
そのうえ企業を退職した人たちの「退職検討理由」まで把握できるので、どのような欠点を持っているのかがハッキリと分かります。
転職経験者の話を聞く
すでに転職を経験した人に相談すると、転職前に感じやすい不安を解消できます。
・転職活動のときに大変だったこと
・転職活動に割く時間やスケジュール
・転職後に引き起る問題点
・面接時にアピールできるポイント
現職を過去に退職した元同僚や上司などに相談すると良いでしょう。
同じ環境から転職を経験しているので、体験談にリアリティがあるはずです。
身近な人の失敗談を参考にして、転職活動をはじめれば同じ過ちを犯さないのでリスクを未然に防げます。
転職の相談は誰にするべき?転職希望者が抱える悩みとおすすめの相談先4選!
内定後|転職に関する不安解消法3選!
ここからは、内定後に抱えやすい不安の解消方法を解説します。
・役立つスキル習得や準備をはじめる
・現場社員に話を聞く機会を設けてもらう
1つずつ見ていきましょう。
改めて転職したい理由を明確にする
転職したい理由が曖昧な場合、”転職する意味“が途中で分からなくなるケースも。
どうして転職を検討したのか、転職することで解決できる問題は「何」かを今一度考えましょう。
転職活動が長くなるほど、転職したい気持ちが薄れていくものです。
内定獲得後の明るい未来をイメージすると前向きに転職活動に励めるかもしれません。
役立つスキル習得や準備をはじめる
不安に駆られる要因の1つに「自信がないこと」があげられます。
「新しい職場で自分のスキルや経験を活かせるかな?」
「自分は会社にとって必要な人材になれるのかな?」
そんな風に、一度でも考えたことがあるならば、自信をつければ不安が解消されるはずです。
自信を持つには、新しい職場で役立つスキルや資格の取得、事前準備などの行動が有効的。
行動をしているときはモヤモヤと考える余裕がないうえ、ポジティブな思考で時間を有効活用できます。
内定が決まった直後よりも確実に成長ができるので、立ち止まって悩むのではなく行動をしましょう。
現場社員に話を聞く機会を設けてもらう
入社後にどのような生活を送るのかまったく想像がつかず、漠然とした不安を抱える人が多いです。
自分ひとりで考えたり、リサーチしたりするのは限界があるので、第三者の声を参考にしましょう。
現場社員に話を聞けば、具体的にどのような業務を任されるのか、入社日のことなどさまざまな情報を得られます。
すでに働いている会社員であれば、自身の過去に置き換えられるので親身になって話を聞いてくれるはず。
現場社員との面談を設定してくれる転職エージェント(全国の転職エージェント一覧はこちら)もあるので、有効的に活用してくださいね。
まとめ|漠然とした不安は行動で解消できる
転職は今後の人生を大きく左右するので、誰でも不安を抱えるものです。
『転職を検討してから転職活動中に感じる不安』と『内定後に抱えやすい不安』など、2つのタイプの不安があります。
自分が不安に感じていることを深く追求し、正しく対処すれば不安を解消できるはず。
新たな地で自分らしく活躍できるよう、前向きに転職活動を進めましょう。
本ページのおさらい
・転職前と内定後はそれぞれ違う不安がある
・新しい環境へ飛び込むので転職に不安を感じるのは当然のこと
・漠然とした不安を解消するために行動をするべき
・リサーチ・確認・時間と気持ちに余裕を持つことが大切
・資格やスキルアップをして自信をつけよう
※全国の転職エージェント・転職サイトをまとめた以下ページも参考にしてください。
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