20代で転職について考えるとき、
『特別なスキルや専門的な資格がなくても採用される?』
『気になる職種はあるけど未経験では厳しいのかな?』
『転職はしたいけど希望の会社が見つかるか自信がない』
など、疑問や不安があるかもしれませんね。
しかしながら、スキルや資格がなくても未経験でも20代での転職は可能です。
本記事では、20代女性が「スキルなし」「資格なし」「経験なし」でも転職できるよう、転職を成功させるコツやノウハウ、転職活動で気を付ける事、オススメの業界など解説します。
ぜひ、本記事を活用して、より自分らしく活躍できる転職先に出会ってくださいね。
20代女性スキル・資格なしでも転職できる!
20代女性がスキル・資格なしで転職に成功するカギは、「20代前半」と「20代後半」で異なります。
ここでは、転職活動に必要なポイントや採用企業が転職者に求める資質について「20代前半~26歳まで」「20代後半」に分けて解説しますので、活動準備の参考にしてください。
20代前半~26歳まで
20代前半~26歳までの転職では重要なのは「ポテンシャル」、つまり可能性や将来性です。
たとえば『新卒で入社したけれど上手くいかなかったから、もう一度就職し直そう』という漠然とした考えでは上手くいきません。
では、転職活動で可能性や将来性をアピールするにはどうすればいいのでしょうか?
社会人としてのキャリアが浅い20代前半~26歳までの転職でポイントとなるのは「新卒者との違い」です。
転職者の場合、社会人1年目、2年目とキャリアが浅くてもビジネスマナーやビジネス用語から習得しなければならない新卒者と違って基礎的な業務遂行能力がありますから、採用企業としては早い段階で自社における専門的な業務を任せられます。
さらに、採用企業が20代半ばの転職者に求めるのは、就職後の活躍が期待できる「可能性」と社会経験の少なさを吸収力の高さとしてプラスに見る「将来性」です。
転職を成功させるためには、まず『いまの自分に何ができるのか』『いまの自分だからこそ何がやりたいのか』『転職によって何ができる自分になりたいのか』という課題を明確にしておきましょう。
たとえば、希望先に転職できた場合、
- どのような能力を習得したいのか。
- 習得した能力で会社にどう貢献するのか。
- 会社への貢献によって自分が得る“やりがい”とは何か。
以上のような点を面接でアピールするのが重要です。
現在の職を『辞めたい』と考える理由もネガティブに捉えず、『もっと自分を生かすために』という視点で分析し、『この仕事なら、この会社なら自分の強みを発揮できる』という形で転職希望先への志望動機に変えましょう。
20代後半
20代後半からの転職では、これまでの「経験」が重視される傾向です。
新卒入社からの年数を考えても基礎的な業務遂行能力を習得し、現場での経験も積んでいる年齢ですから、次世代のリーダー候補として、あるいはチーム全体のマネジメントに必要な管理職候補として企業から期待されます。
また、事務職を経験しているならデータ入力や伝票作成など、営業に従事したのであれば販売力のほか、企画力、分析力など、採用企業における専門的な業務への即戦力も求められるでしょう。
仮にパソコンスキルについて問われたとして、単に『あります』『ありません』と答えるのではなく、『表計算はできます』『ホームページの運用経験はあります』など、現時点で「できること」を具体的に伝えるのは「経験」をアピールする上での大切なカギとなります。
もし、具体的なスキルや資格がない場合は、採用企業に貢献できそうな自分の「強み」を前面に出しましょう。
たとえば、「コミュニケーション能力」「スケジュール管理能力」「作業スピードや正確性」などは分野を問わず高いほど企業からの評価が上がりますので、しっかりと自己分析しておくのがポイントです。
20代女性が転職を成功させるために気を付ける事
ここでは、20代女性が転職を成功させるために気を付けておきたい事を3つのポイントにしぼって解説します。
- 自分だけの考えで転職活動をしない
- 職種だけで転職先を判断しない
- 自身のキャリアプラン・ライフプランを描く
せっかく転職を思い立っても「焦り」や「勢い」が先行すると『こんなはずじゃなかったのに……』と後悔しかねませんから、しっかりとポイントを確認していきましょう。
自分だけの考えで転職活動をしない
転職活動が上手くいかない原因のひとつに、自分だけの考えで行ってしまう「誤った判断」があります。転職者の傾向として『個人的なことだから人に相談できない』というのが主な理由です。
転職を成功させるには、自分以外の「誰か」に客観的なアドバイスをもらったり、自分では知り得ないような情報を「誰か」からもらったりすることがカギとなります。
では、家族や友人、職場の同僚などに相談すればよいのかというと、以下のようなデメリットがあてはまるかもしれません。
- 転職者本人への気遣いや遠慮で本音を話してくれない。
- 家族から世間体が悪いとネガティブに捉えられてしまう。
- 同僚から自分の業務が増えるのを心配して引き留められる。
そこで注目されているのが転職エージェントです。
転職エージェントは転職を専門的にサポートしているプロなので、転職活動をスムーズに進めたい方にとっては頼もしい味方です。
職種だけで転職先を判断しない
たとえば『事務職しか希望しない』『営業職なんて絶対に無理』など、職種だけで転職先を判断すると転職の成功を妨げてしまいます。
転職で職種にこだわりすぎると、昇給率やボーナス支給額、勤務形態、労働環境など職種以外の条件を見落としてしまう可能性があるからです。
転職の成功は勤務を長く継続させられることでもありますから、転職先が自分に合っているのかどうかを十分に見極める必要があります。
たとえば、希望する職種が「接客業」であっても、勤務先がアパレル業界なのとブライダル業界なのとでは客層が違いますし、求められる応対スキルも異なります。
転職を成功させるために必要なのは、『転職で叶えたいことは何か』『エントリー予定の会社で自分のビジョンや求める環境は叶うのか』を明確にさせておくことです。
自身のキャリアプラン・ライフプランを描く
転職を考える20代女性にとって、働き方の将来像である「キャリアプラン」と今後の人生設計となる「ライフプラン」を一緒に描くのは転職成功の重要なポイントです。
たとえ希望通りの企業に転職できたとしても、結婚や出産、育児といったテーマの実現に仕事が障害となっては「転職成功」といえません。
転職によって人生を後悔しないためにも、まず、転職して叶えたいことの優先順位を「キャリアプラン」「ライフプラン」の両方で付けておくことが大切です。
20代女性の転職でオススメの業界
ここでは、20代女性の転職でオススメの業界を大きく分けて3つ紹介します。
- 介護・福祉関係
- 人材業界
- IT業界・WEB業界
それぞれの業界の特徴やオススメなポイントを解説しますので、ぜひ、転職活動の参考にしてください。
介護・福祉関係
高齢化が進む中で人手不足な上に、2025年以降は約6人に1人が「後期高齢者(75歳以上)」となるため、介護・福祉関係の求人は現在よりも増大する見込みです。
実務経験や実務者研修の受講などによって数ある介護の資格の中でも唯一の国家資格である「介護福祉士」が目指せるため、働きながらのキャリアアップが可能。
人材業界
ここ数年は長引く不況やコロナ禍などの影響もあり、「専門スキルを身につけたい」「需要の高い業界に転職したい」などを理由に人材派遣会社に登録する人が増えている状況で、登録者をクライアントに紹介する派遣業は高い有効求人倍率を維持しています。
未経験でもチャレンジしやすいほか、幅広いビジネス分野の知識が習得できるため、仮に再転職する場合は多くの知見が生かせますし、「社会保険労務士」「キャリアコンサルタント」などの資格を目指せば人材コンサルティングにおけるキャリアアップが図れます。
IT業界・WEB業界
スマートフォンやパソコンの普及により人々の暮らしに定着したインターネットサービスに関わる仕事で、職種は広告や販売、メディア、IoT(生活の利便性を向上させるモノのインターネット)など多岐に渡ります。
経験者が優遇される傾向はありますが、需要の高い業界であるため「いまできること」から挑戦するのも可能で、会社によっては企業に在籍しながらもオフィス勤務か在宅勤務が選べたり、いずれはノマドワーカーや起業という形でマイペースに働くことも実現しやすかったりと、ライフプランに連動させやすいのが魅力です。
まとめ
20代女性が「スキルなし」「資格なし」「未経験」でも転職を成功させるためには、「20代前半~26歳まで」なら可能性や将来性といった「ポテンシャル」を、「20代後半」なら「経験」を強みに活動するのがカギとなります。
転職で失敗するのは『最初の就職が上手く行かなかったから』といった曖昧な動機や、転職先を「自分だけで」「職種だけで」など偏った考えで判断してしまう傾向が原因ですから、転職エージェントを活用しながら活動を進めるのも有効です。
これから転職活動を始めるのであれば、まず、『転職によって何を叶えたいのか』『自分のキャリアプランやライフプランが叶う会社なのか』を明確にしておき、叶えたいことには優先順位も付けながら自分に合った転職先を見つけましょう。