名著「空腹こそ最強のクスリ」の要約~ビジネスマン最強の体調管理術~

「今までと同じ食生活を送っているのに太ってきた」
「健康診断の結果が芳しくない」

こんな悩みを持つビジネスマンは多いのではないだろうか?

私も35歳を超えたあたりから筋力が落ち、体重が増え始めた。スポーツジムに通い、糖質制限をするなど対策を講じてきたが、どの対策もうまく習慣化することができなかった。

そんなときに出会ったのが名著「空腹こそ最強のクスリ」だ。

私はこの本の内容に衝撃を受けた。

そして、読んだその日からこの本に書かれた内容を実践し、確かな手応えを感じている。
筋トレも続けているが、何と筋肉量を維持しながら数日目にして体重が減少しているのだ。

「この本は全てのビジネスマンが実践すべき」

私の周りにもダイエットに何度も失敗し、健康診断の結果に一喜一憂する猛者たちが沢山いる・・・。今回は彼らに向けて本書籍の内容を紹介したいと思う。

※より詳しく知りたい方は以下のリンクから書籍を購入してじっくり読んでもらいたい。
空腹こそ最強のクスリ(Amazon)

大切なのは16時間の空腹時間をつくること

この本が伝える最も重要なポイントは「1日16時間の空腹時間をつくること」である。

現代の日本人の多くは「朝、昼、晩の食事をしっかりとること」が健康的だと誤解しており、「16時間何も食べない生活」は難易度が高いと感じるだろう。しかし、この本に従ってやってみると「16時間何も食べない生活」の難易度は全く高くない。

この本では

①何故、16時間の空腹時間が何故健康に良いのか?
②オススメの生活スタイル(16時間の空腹時間を確保しやすい時間配分)

を詳しく解説してくれているので、順を追って説明したい。

何故、16時間の空腹時間が健康に良いのか

①内臓を休め、活性酸素の発生を防ぐ

食事をしてから胃腸で消化が終わるまで約8時間。

例えば、朝ごはんを7時に食べ、12時に昼食、19時に夕食をとった場合、朝食の昼食の間は5時間、昼食の夕食の間は7時間となる。
体が食事を消化している間に、次の食事が体内に入ってくるので、内臓に休息時間がない状態だ。

若い間は体力でカバーできるが、年齢を重ねるにつれて、以下のようなスパイラルに陥っていく。

(1)胃腸が疲弊して機能が低下
(2)機能低下により、栄養の吸収力も低下(ビタミン・ミネラルの不足する)
(3)消化しきれなかった食べ物が腸に滞留
(4)滞留した食べ物が腐敗して有害物質を発生
(5)腸内環境の悪化し、悪玉菌が増殖(活性酸素を発生させる)
(6)活性酸素増加により細胞が傷つけられ、老化が進行

このスパイラルが繰り返されることで、肌のシミ・しわが増加し、体重増加、最終的にはガンなどの生活習慣病を引きおこす。
だからこそ、毎日胃腸機能が低下しない生活、つまり胃腸を休ませる生活スタイルが重要になるのだ。

②オートファジー効果

胃腸機能の低下同様に、細胞単位でも同じとが起きている。

人間の体はタンパク質を主成分とした約60兆個の細胞でできている。古くなった細胞内のタンパク質の多くは体外に排出されるが、排出しきれなかったタンパク質が細胞内にゴミのように溜まってしまう。このゴミとして貯まった古いタンパク質が細胞老化の原因となっていることが最近の研究で分かっている。

通常我々の体は食べ物から栄養を摂取して必要なタンパク質を作っているが、ノーベル医学生理学賞を受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授の研究により、細胞は栄養が入ってこなくなるとゴミとして貯まっていたタンパク質を集め、分解して新しいタンパク質を作っていくことがわかった。

要するに「栄養が入ってこない飢餓状態」を生み出すことで細胞の老化の原因となるゴミとして貯まったタンパク質が除去されるのだ。この現象を「オートファジー」と呼んでおり、「オートファジー」の作用に必要な空腹時間が16時間になる。

オートファジーは細胞内に多く含む「ミトコンドリア」にも大きな影響を与えることがわかっている。

通常、新しく元気なミトコンドリアが多い人ほど若々しく健康でいられるのだが、古くなったミトコンドリアは大量の活性酸素を発生させ、老化を加速させてしまう。しかし、オートファジーによってが細胞が新しく生まれ変わる(ゴミとした貯まったタンパク質が除去される)と、ミトコンドリアが活性化し、若々しい体を手に入れることができるのだ。

16時間の空腹時間が生み出す「オートファジー効果」は、若々しく健康であり続けたい全てのビジネスマンが求める効果ではないだろうか?

オススメの生活スタイル(16時間の空腹時間を確保しやすい時間配分)

現在、オートファジーを実践している私の生活スタイルを紹介したい。

私の場合、「睡眠前の4時間+睡眠7時間+起床後5時間」で16時間を確保しており、この時間配分はビジネスマンにオススメだ。
具体的には

①夕食を20時までに終える
~4時間の空腹時間を確保~
②24時に就寝する
~7時間の空腹時間を確保(睡眠7時間)
③翌朝7時に起床する
~5時間の空腹時間を確保
④午後12時に昼食をとる

という流れになる。

一番辛いのは翌朝7時から12時までの時間帯だが、仕事に集中していれば空腹時間も気にならないし、すぐに慣れてしまうだろう。夕食が1時間遅くなってしまったら、昼食を1時間遅くするなど簡単に調整もできるので、ぜひ試してもらいたい。(ちなみに「昼食と夕食の量は制限する必要はない」ということだった)

なお、本書籍にも詳しく記載されているが、どうしても空腹を我慢できないときはナッツ(素焼き限定)はどれだけ摂取しても問題ないようだ。(ナッツは上質な脂肪酸を含んでおり、オートファジーを加速させる効果が期待できるため)

その他、水はもちろん、コーヒー(ブラック限定)、紅茶(無糖限定)など、糖質・脂質を含まないドリンクはいつ飲んでも問題ない。

ちなみに、私は会社に以下のナッツセットを常備し、社員みんながいつでもナッツを食べられるようにしている。(いくつかのナッツを試してみたが、こちらのナッツが一番コスパも良くて美味しいと思うので参考に紹介)

清潔に環境でナッツを提供するため、以下のディスペンサーも購入済。お手頃でいちいち袋から出さなくでもよいのでオススメです。

現在進行中の私も、開始数日で体のむくみがとれ、仕事の集中力アップを実感している。

これは「絶対に後悔しない」と断言できる健康法だ。
皆さんも「16時間の空腹時間をつくる」生活を試してみてはどうだろうか?