ビジネスマンにとって資格は必要なのか?
「資格を取ったが、活かせていない」という人は意外と多いのではないだろうか?
そういった方は「役に立ちそう」「難易度が低い」という理由で資格を選んでいるケースが多い。
逆に仕事に活かしている人は必要に迫られて取得している。
経理部の方が簿記2級を取得したり、不動産会社の方が宅建を取得するようなケースだ。
当然だが、資格をとるなら仕事や実生活で活かさなければ意味がない。
そこで今回は
・仕事や実生活で役に立つ
・取得までに時間がかからない
という条件を満たす2つのおすすめ資格をご紹介したい。
おすすめ資格①「ファイナンシャルプランナー3級」
よく聞くFP(ファイナンシャルプランナー)という言葉。
ファイナンシャルプランナー資格では、どのようなことを学ぶのだろうか?
A.ライフプランニングと資金計画(社会保険や公的年金など)
B.リスク管理(生命保険や損害保険など)
C.金融資産運用(投資信託や株式投資など)
D.タックスプランニング(所得税の仕組み控除など)
E.不動産(不動産の取得や譲渡、賃貸など)
F.相続・事業承継(贈与や相続など)
(参考)日本FP協会 3級 試験範囲
https://www.jafp.or.jp/exam/subjects_03/
出題形式や合格基準は、日本FP協会の公式ホームページを各自ご確認いただきたいが、上記の六分野の学習が必要となる。
額面金額と手取り金額になぜ開きがあるのか?
ハンコ押して戻すだけの年末調整ってなんのためにやるのか?
老後2000万問題と言われているけど、年金って幾らもらえるのか?
生命保険や住宅ローンが節税になるって聞いたけど、他には無いのか?
このような疑問を解消できるのが、ファイナンシャルプランナーの資格勉強の醍醐味である。
「1つの会社に定年まで働き上げ、退職金と年金で豊かな老後を過ごす。」
残念ながら、過去アタリマエだったこの前提は崩れ、これからは、自分自身で人生設計をしておかないと、豊かな老後にはたどり着けない。
社会保険や公的年金、所得税の仕組みなどお金にまつわる身近な知識を得ることは、業種・業態に関わらず、不透明な時代を生き抜く全てのビジネスマンに役に立つはずだ。
おすすめ資格②「ビジネス会計検定3級」
簿記に比べると知名度が低いため、初見の方も多いかもしれない。
ビジネス会計検定では、以下のようなことを学ぶ。
1.財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
2.財務諸表の基本的な分析
(参考)ビジネス会計検定3級 出題範囲
https://www.b-accounting.jp/about/course.html
ビジネスマンでいる限り、一度はP/LやB/Sと呼ばれる財務諸表に触れる経験をしているのではないだろうか。
数字の羅列を眺め、「それでつまりどういうことなの?」とよく分からず、そっと画面を閉じた経験が思い出されるのではないだろうか。
この資格の特筆すべきことは、財務諸表を作る上で必要となる仕訳の知識が無くても、完成物であるP/LやB/Sを活用して、具体的にどういう分析が可能になるかを学習できることにある。
社内のお偉いさんが出ている会議や、ビジネスニュースで出てくるROEや自己資本比率などが具体的にどういう指標で、どこを見ればよいかが学べるのである。
財務諸表に苦手意識を持つビジネスマンが多いだけに、この資格勉強を通じて、財務諸表を読めるようになると、それだけで相対的な価値はぐっと高まり、自信を持つことが出来るだろう。
基礎的な内容の2つの資格だが、どのような職種であっても実務で役立つことが多いと思う。
この3級資格で概要を掴み「もっと深く学びたい」と感じた際に、2級以上の資格取得や別の関連資格を目指すことで、無駄な勉強時間の投資を防ぐことができる。