転職活動で最も注意すべきこと~7つの習慣より:人生のゴールを思い描くことの重要性~

人は何のために働いているのか?

・仕事ばかりで家庭を顧みず、離婚してしまう人(=家族を失う)
・ストレスを抱えながら働き、大病を患ってしまう人(=健康を失う)
・お金のために友人や知り合いを騙し、孤独になってしまう人(=仲間を失う)

世の中には「目の前の利益(お金や快楽)」のために行動し、本当に大切なものを失なってしまう人が沢山います。

「人生のゴールとは何なのか?」

激務で働くビジネスマンであればあるほど、この問いにたどり着くケースがビ多いのではないでしょうか?
世界で3000万部販売された名著「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)の中に、そのヒントが書かれていますので紹介します。

人生のゴールとは何か?

7つの習慣では「自分自身の死」、つまり自分の葬儀を思い描くことで「自分が何を成し遂げたいのか?」、つまり「人生のゴール」が何なのかを理解できると言っています。

あなたは、どういう夫、妻、父、母だったと述べて欲しいのか。
どういう息子、娘、いとこだったのか。
どういうともだちだったのか。
どういう仕事の同僚だったといってほしいのだろうか。

あなたは、みんなに自分の人格のどういうところを見てほしかったのか。
どういう貢献や業績を覚えていてほしいのか。
その場に集まっている人、それぞれの顔をよく見てもらいたい。
彼らの人生にあなたはどういう影響を及ぼしたかったのだろうか。

引用:「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)
※第二の習慣「目的を持って始める」より

多くの人は

「やさしくて家族思いの夫(父)だった」
「●●さんには何度も助けてもらった」
「●●さんのお陰で人生が変わった」
という感謝の言葉を述べてほしいと考えるでしょう。

周囲からどんな言葉をかけてもらえたら「良い人生だった」と思えるだろうか?その言葉をかけてもらえるための「行動」こそが人生のゴールなのだと名著「7つの習慣」は教えてくれます。

転職の際に気を付けるべきこと

「この会社が一番給与が良い」
「この会社のキャリアが今後必ず評価される」
「この会社なら内定がもらいやすい」
転職の際、転職エージェントは「経験・キャリア」から転職先を選ぶことを勧めてくるでしょう。
しかし、一番大切なことは「あなたの人生のゴールに繋がる選択かどうか?」です。
・「家族との時間」を大切にしたいのに激務の会社に転職してしまうケース
・「子どもの教育資金を稼ぎたい」と考えているのに、昇給が少ない企業に転職してしまうケース
・「将来起業したい」と考えているのに安定した大手企業に転職してしまうケース
など人生のゴールを考えなかった「失敗」が世の中には溢れています。年代や家族構成などによって気をつけるポイントが変わっていますので、年代別に考えるべきポイントを紹介しましょう。

20代~30代前半の方(未婚の方)が気を付けるべきこと

20代の間は「自分自身のゴールがどこなのか?」が定まっていない方が多いと思います。そのようなケースは将来成し遂げたいことを見つけるために「仕事に全力を尽くすこと」が最善の選択だと言えます。
20代はビジネスにおける実力をつけることが重要。実力を付ければ付けるほど、目指せる人生のゴールが大きくなり、選択肢も広がるからです。
目の前の与えられた仕事に対して期待値を超えるパフォーマンスを発揮することで、さらに大きなチャンスが舞い込んでくるでしょう。その成長過程で「人生のゴール」が明確になる方が多いと思います。

30代中盤~50代の方(主に既婚の方)が気を付けるべきこと

30代中盤~40代になると昇進スピードにも差が出始め、社内での自分自身の実力を相対的に理解できます。今の会社に残った場合、どうなっていくかもある程度予想がつくでしょう。
実際に40代になると

(1)ビジネスだけを人生のゴールにする方(さらに上を目指す方)
(2)家族との生活だけを人生のゴールにする方(出世や昇進はあきらめる方)
(3)ビジネス、家族の両方を人生のゴールにする方(何とか両立しようと努力する方)

の3つのパターンに分かれます。
どれが正解ということはありませんが、(1)を目指して家族との生活の優先度を下げる人が最も不幸になるパターンであることはお伝えしておきます。私個人としては(3)を目指す方が増えて欲しいと考えていますが、自分自身の目標に加え、家族や身の回りの方に目を向けることがキーポイントになるようです。

今一度、自分の葬儀を思い描き、「自分が何を成し遂げたいのか?」を考える機会を設けてみてはいかがでしょうか?